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4Gと5Gの違いは?5G時代にできるビジネスと活用ポイントも解説

これまでの4Gの時代が終わり、5G時代の到来と言われるようになっています。

5Gになると、4Gのときと何が違ってくるのかを知りたいと思っている人も多いでしょう。

5Gになると私たちの日常生活が変わってくるだけでなく、ビジネスで実現できることも変化します。

この記事では4Gと5Gの違いを説明した上で、ビジネスでの可能性についてご紹介します。

4Gと5Gの違い

4Gと5Gは、通信の速度・安定性・接続性に違いがあります。

4Gと5Gのスペックの違いをまとめると以下の通りです。

下り通信速度 上り通信速度 通信遅延 同時接続数(1㎢あたり)
4G 1Gbps 100Mbps 1ms以下 約100万台
5G 20Gbps 10Gbps 10ms 約10万台

4Gに比べると、5Gは下りで20倍、上りで10倍の通信速度があります。

通信遅延も1/10以下になり、同時接続数も約10倍になりました。

高度な通信に堪えられるモバイル通信環境を提供できるのが5Gの強みです。

4Gから5Gへの移行状況

日本では、2020年3月から5Gの導入が始まりました。

総務省による報告では、2023年3月末時点で人口カバー率が96.6%に達しています。

2030年度末には全国・各都道府県で99%の達成を目指して5G整備を進めています。

既に5Gを使用できるエリアが広がっているので、4Gからの切り替えを検討した方が時代に遅れを取らずに済むでしょう。

参考記事:総務省|5Gの整備状況(令和4年度末)の公表

参考記事:総務省|デジタル田園都市国家インフラ整備計画の全体像

4Gから5Gになって実現できるビジネス

4Gの通信では、対応が難しかったネットワーク経由のビジネスも5Gになると実現できます。

4Gから5Gになってできるようになったビジネスの代表例を見ていきましょう。

高画質動画コンテンツの配信

5Gの高速通信・低遅延性を生かした高画質動画コンテンツが拡大されていくと考えられます。

ライブ配信でも4K映像や8K映像を取り扱うのが容易になり、会場に行かなくてもリアルな体験を提供できるサービスを作り上げられます。

VR・AR・MRの活用

5G 時代にはVR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)によってリアリティの高い体験を提供できます。

ゲームなどのエンターテイメントだけでなく、バーチャル内覧や商品マーケティングなどの多様なアプローチで活用可能です。

VR・AR・MRは新製品開発や医療・介護などでも応用可能で、5Gの高速通信と低遅延性を生かすことができます。

IoTの製品化・利用

多数同時接続が可能な5Gの特性を活用すると、より高機能なIoTを開発可能です。

モノのスマート化が代表的で、スマート家電、スマートホーム、スマートオフィスなどが実現されてきています。

IoT製品を開発してビジネスにすることも、オフィスや工場にIoTを導入して効率化・コスト削減を目指すことも可能です。

インタラクティブなサービス

5Gの低遅延、かつ同時接続が可能な特性を生かしたインタラクティブなサービスを提供できます。

ライブ配信でウェビナーや商品販売、キャンペーンなどのイベントを開催して、リアルタイムで顧客とやり取りすることが可能です。

応答をAIで自動化して対応するシステムを整備し、業務効率を上げる工夫もできるでしょう。

顧客の疑問に応えられるので、満足度の高いサービスになります。

自動運転・自動処理

5Gの特徴を最大限に生かすと、さまざまなシーンでの自動化ができます。

代表的なのは車の自動運転で、センサーを活用して高速で走行する車の制御が可能になっています。

ロボットによる製造や接客なども進められています。

自動処理の技術開発もビジネスになりますが、自動処理できる作業・対応をロボット化して効率を上げるのも、ビジネスでは業務効率化につながる重要なアプローチです。

5Gを活用するポイント

5Gは、経済産業省の推進するDXのツールになる重要なシステムです。

5Gの魅力を生かしていくためには、重要なポイントが2つあるので確認しておきましょう。

5G対応デバイスの確保

5Gの通信をするためには対応デバイスが必要で、4G以前にしか対応していないスマホなどのデバイスは利用できません。

4Gのスマホを購入して社員全員に貸与している場合には、5Gに移行する時点で買い換えの費用がかかります。

5Gが必要なシーンに5G対応スマホをレンタルするといった方法で、経費を節約する工夫が必要でしょう。

セキュリティ対策の実施

5G時代にはセキュリティ対策の必要性が高まります。

外部アクセスによる被害のリスクがIoTにまで広がるからです。

まだIoTの運用実績が多いわけではないので、脆弱性を突いたハッキングが起こるリスクがあります。

4Gから5Gになっていくことにより、セキュリティ対策に継続して取り組むことが必要です。

まとめ

5Gが4Gと違うのは、大容量・同時接続でも高速で遅延が少なく、信頼性の高い通信ができることです。

5Gを生かせばビジネスチャンスを広げられます。

ただ、5Gに対応するためには、デバイスの準備やセキュリティ対策などの課題があるのは確かです。

新しくて安全性の高いデバイスを使うときには、まずはレンタルで試してみるのもおすすめです。

デバイスの進化も著しいスピードで進んでいるので、必要時に最適なデバイスをレンタルしてみてはいかがでしょうか。